アンパンマン@:シリーズ【絵本・情報館!】



アンパンマン:シリーズの概要●

アンパンマンは、やなせたかしが描く一連の絵本シリーズ。
および同シリーズに登場する架空のキャラクターで、その主人公である。

人の姿をしているが、大きな丸いあんパンの頭部を持ち、顔がついた赤い服を着て、茶色いマントを羽織る。


原型作品は、1968年に「PHP」誌に掲載された(大人向けの)読み物。
このときは頭部も普通の人間で、ただし空腹の人のところにアンパンを届けるという骨子は同一だった。

1973年、これを発展させたキャラクターとして、あんパンでできた頭部を持つあんぱんまん(初期の作品ではひらがなで表記されており、デザインもやや異なっていた)が「キンダーおはなしえほん」(フレーベル館)10月号に登場した。

子供たちに絶大な人気を誇る国民的キャラクターとなっており、絵本と共に「それいけ!アンパンマン」のタイトルでテレビアニメ化されているほか、アニメーション映画化、漫画化やゲーム化も多い。

登場キャラクターが多いのも特徴の一つで、2005年現在、全シリーズを合算すると、1500種類以上(変装も含めると2000種類以上)ものキャラクターが登場していると発表されており、その数は作者でさえも把握できないくらいである。

ちなみに毎回違うゲストキャラが出て来るのは「アンパンマンがばいきんまんを倒す」という図式がどうしても固定してしまう為、マンネリを避ける為に毎回違うゲストキャラクターを出して子供達を楽しませようと云うアニメ製作側の意向に因る物。

やなせたかしの誕生日と同じ2月6日がアンパンマンの誕生日とされる。
やなせたかしが子供にアンパンマンの誕生日を聞かれ困ったときに自分の誕生日を言ったことに由来する。

なおテレビアニメ版では「アンパンマンは架空の存在であるため」あえて誕生日は設定されていない。
記念日として放送開始日の10月3日を設定している。

また、1990年1月1日から1994年5月29日まで、「読売新聞日曜版」で漫画「とべ!アンパンマン」が連載されていた。



アンパンマン:シリーズの主な登場メカと乗り物●

アンパンマン

アンパンマンの頭部をモチーフとした4輪車両。
ジャムおじさんらによって開発された。
対ばいきんまん戦に使用され、かなりの戦果を挙げている。

アンパンマンの顔の取替えを行うためのパン製造設備が整っている他、空を飛ぶ、船になる、鼻をかたどった部分で攻撃するなどの能力があり、近未来的な戦車である。
スペースシャトルの部品を取り付けて宇宙でも活動出来る様にしたり、主に映画に置いて水中潜行に対応させたりなど様々な改修が繰り返されたが、一時的なものだったのかTV版や次回作には反映されていない。

なお、量産はされておらず、ジャムおじさんのパン工場に装備されているアンパンマン号が唯一の物である。

バイキンUFO

ばいきんまんが搭乗するUFO。

コクピットの上部は、全面ガラス張りのキャノピーになっており、キャノピーの上部にばいきんまんの2本の触覚を模ったアンテナが付いている。
アンテナからは光線が出るが、アンテナが変形していると正常に光線が飛ばず、自爆してしまう事がある。

コクピットには、ジョイスティックと、ボタンが数個存在するだけである。
座席はオミットされ、直立姿勢で操縦する。

動力は音からしてディーゼルエンジンだと思われるが、大気圏内外を自由に行き来出来る事から、定かでは無い。

ボディは、ハードトップ形態。
底部の穴からは、手(マジックハンド)や水鉄砲等と云った武器が出てくる(アンパンマンに攻撃をする際は、手にハンマーを持っていたりする)。
また、「だだんだん」、「バイコング」、「バイキンマッチョロボ」等に変形する事も出来る(だだんだんは事前に組み立てている描写がある)。

ドキンちゃんも似たような構造のUFOに搭乗するが、バイキンUFOよりもコクピット内は広々としていてジョイスティックが2つあり、座席も在る為、ゆったりと操縦出来る。
武器が出る事は余り無い。

しょくぱんまん号

もぐりん



アンパンマン:シリーズのアンパンマンの『正義』●

やなせたかしがアンパンマンを生み出した背景には、戦中・戦後の深刻な食糧事情があった。

この当時彼は、空腹を抱えながら「食べ物が向こうからやって来たらいいのに」と思っていたという。
この自らの飢えの体験から「困っている人に食べ物を届けるヒーロー」という着想が生まれた。

だがそれだけならば、アンパンマンというキャラクターの創造には繋がらなかったであろう。
その思いが実際「食べ物のヒーローが空を飛んでくる」形で提示されるようになった背景には、彼の哲学があった。

『ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、そしてそのためにかならず自分も深く傷つくものです』第1作『あんぱんまん』と、自身が絵本のあとがきで語っているように、アンパンマンは文字通り自らの身を削ってよれよれになり、傷つき倒れながらも困っている人のために尽くす。

その姿は仏教の「捨身飼虎」の教えも想起させる。
空腹の人に顔の一部を与えることで悪者と戦う力が落ちると分かっていても、目の前の人を見捨てることはしない。
かつそれでありながら、たとえどんな敵が相手でも、戦いも放棄しない。

この『正義』がアンパンマンを稀代のヒーローたらしめており、また世代を超えて愛される理由のひとつとなっている。

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