シシリー・メアリー・バーカーB【絵本・情報館!】



シシリー・メアリー・バーカーの主な作品●

『春の花の妖精』 The Flower Fairies of the Spring :Blackie 1923
『夏の花の妖精』 The Flower Fairies of the Summer :Blackie 1925
『秋の花の妖精』 The Flower Fairies of the Autumn :Blackie 1926

『道ばたの花の妖精』 The Flower Fairies of the Wayside :Blackie 1948
『庭の花の妖精』 The Flower Fairies of the Garden :Blackie 1944
『樹の花の妖精』 The Flower Fairies of the Trees :Blackie 1940

『花の妖精のアルファベット』 A Flower Fairy Alphabet :Blackie 1934
『冬の花の妖精』 The Flower Fairies of the Winter :Blackie 1985
『聖歌画集本』 A Little Picture Hymn Book :Blackie

『古いうたの本』 A Little Book of Old Rhymes :Blackie
『子供のうたの本』 The Children's Book of Rhymes :Blackie
『いぐさ川の王』 The Lord of the Rushie River :Blackie 1938

『白鳥サイモン』 Simon the Swan:A Sequel to the Lord of the Rushie River :Blackie



シシリー・メアリー・バーカーの邦訳作品●

偕成社 「フラワーフェアリー」シリーズ  新倉俊一 訳  1979年
シシリー・メアリー・バーカー 『はるのうた』  The Flower Fairies of the Spring
シシリー・メアリー・バーカー 『なつのうた』  The Flower Fairies of the Summer

シシリー・メアリー・バーカー 『あきのうた』  The Flower Fairies of the Autumn
シシリー・メアリー・バーカー 『アルファベットの妖精』  A Flower Fairy Alphabet
シシリー・メアリー・バーカー 『木の妖精』  The Flower Fairies of the Trees

シシリー・メアリー・バーカー 『にわの妖精』  The Flower Fairies of the Garden
シシリー・メアリー・バーカー 『みちばたの妖精』  The Flower Fairies of the Wayside
ほるぷ出版 「花の妖精」 シリーズ  白石かずこ 訳  1994年

シシリー・メアリー・バーカー 『花の妖精たち 春』  The Flower Fairies of the Spring
シシリー・メアリー・バーカー 『花の妖精たち 夏』  The Flower Fairies of the Summer
シシリー・メアリー・バーカー 『花の妖精たち 秋』  The Flower Fairies of the Autumn

シシリー・メアリー・バーカー 『花の妖精たち 冬』  The Flower Fairies of the Winter
シシリー・メアリー・バーカー 『花の妖精たち アルファベット』  A Flower Fairy Alphabet
シシリー・メアリー・バーカー 『花の妖精たち 木』  The Flower Fairies of the Trees

シシリー・メアリー・バーカー 『花の妖精たち 庭』  The Flower Fairies of the Garden
シシリー・メアリー・バーカー 『花の妖精たち 道ばた』  The Flower Fairies of the Wayside
その他:徳間書店
シシリー・メアリー・バーカー 『白鳥とくらした子』 八木田宜子 訳 2002年  The Lord of the Rushie River



シシリー・メアリー・バーカーのエピソード●

日本では、シシリー・メアリー・バーカーの花の妖精は、チョコレートのおまけに付いていた、ミニチュア・カードの絵でよく知られている。

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シシリー・メアリー・バーカーA【絵本・情報館!】



シシリー・メアリー・バーカー:画家としての活動●

シシリー・メアリー・バーカーは、「花の妖精」シリーズ以外にも、様々な挿絵を描き、詩画集や、彼女自身が創作した物語を出版した。

白鳥と少女の友情を描いた『いぐさ川の王(The Lord of the Rushie River)』や『妖精の贈り物』などが知られる。

敬虔なキリスト教徒であったシシリー・メアリー・バーカーは、キリスト教関係の聖歌や詩の本の挿絵を描き、また教会のパネル画や、祭壇の装飾画などを描いた。ポストカードやグリーティング・カードの挿絵は、若い頃から最後まで描き続けた。
作風は異なるが、同じ妖精画を描く画家の友人などもできた。

シシリー・メアリー・バーカーにとっては、しかし芸術家の友人たちよりも、家族の方が一層に親しみ深く、また重要であった。

シシリー・メアリー・バーカーにとって悲しみであったのは、1954年に、姉のドロシーが心臓麻痺で世を去ったことだった。
老いた母親と二人残されたシセリーは、家事を維持するのに精一杯で、創作活動は休止された。



シシリー・メアリー・バーカーの晩年●

1950年代は、シシリー・メアリー・バーカーにとって最悪のときとなり、親しい友人たちの逝去を見送らねばならず、更に1960年には、母メアリが世を去った。
彼女は長年住み馴染んだクロイドンを出て、サセックス州へと移った。

高齢で、視力も損ない体力も衰えてはいたが、シシリー・メアリー・バーカーは、1961年から1972年に渡り、クロイドン芸術協会の副会長を務めた。
1973年2月16日、シシリー・メアリー・バーカーは、77歳で逝去した。



シシリー・メアリー・バーカーの作風●

シシリー・メアリー・バーカーの花の妖精は、植物の正確な描写と、生き生きした子供たちの像で画期的なものであった。
彼女の絵は、幻想的というより、リアリズムでもあり、ラファエル前派の芸術の影響を受けたその作品は、何よりも「自然」な描写に充たされていた。

初期に描かれ、『春の花の妖精』に納められた美しい絵である「プリムローズの花の妖精」は、当時、バーカー家で家事の仕事をしていたグラディス・タイディという名の少女をモデルに描かれた。
シシリー・メアリー・バーカーが造った妖精のコスチュームをまとったグラディスは、花を実際に手にして、ポーズを取った。

シシリー・メアリー・バーカーの描く花の妖精は、甘美な美しさと純粋な童心を喚起させるが、ときに奇妙にも見えるコスチュームをまとっていて、背中に蝶やとんぼの翅(はね)が付いていることを除くと、普通の子供や、少年や少女の絵であった。

子供たちのポーズや表情は自然そのものであった。
それは、花の植物学的な正確さと共に、実際の子供たちの姿に対する、シシリー・メアリー・バーカーのたゆみない観察とスケッチから来ていた。


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シシリー・メアリー・バーカー@【絵本・情報館!】



シシリー・メアリー・バーカーの概要●

シシリー・メアリー・バーカー または シセリー・メアリ・バーカー (Cicely Mary Barker,1895年6月28日−1973年2月16日) は、イギリスの挿絵画家で児童文学者である。

「花の妖精(フラワーフェアリー,flower fairies)」シリーズと呼ばれる、独自の妖精詩画集を発表した。彼女の花の妖精は、花びらで造られたような衣装をまとった少年や少女で、背中に蝶やとんぼの翅(はね)を付けているのが特徴である。


シシリー・メアリー・バーカーの生涯●

シシリー・メアリー・バーカーは、1895年6月28日、ロンドン南方、サリー州のクロイドンで、ウォルター・バーカーとメアリ・エリノア・オスワルド(Mary Eleanor Oswald)のあいだの第二子として生まれた。

子供時代、シシリー・メアリー・バーカーはてんかんを患った。
その症状は二十代になる頃にはなくなったが、シシリー・メアリー・バーカーは特別な配慮を家族内で受けた。

両親は中産階級に属しており、病弱なシシリー・メアリー・バーカーに乳母を付けた。
彼女は学校へは通わず、家庭教育で教養を身に付けた。
屋外に出ることはなく、子供時代は読書と絵を描くことに関心があった。



シシリー・メアリー・バーカー:才能の芽生え●

シシリー・メアリー・バーカーの才能は早くから発揮され、自身、水彩画の心得があった父親ウォルターが彼女のよき師となり、指導者となった。

1908年、わずか13歳のシシリー・メアリー・バーカーは、クロイドン芸術協会に作品を出展した。
1911年には、四つの作品に買い手が付き、彼女の前途は洋々としたものとなった。

不幸なことに、父ウォルターは1912年に41歳で逝去し、シシリー・メアリー・バーカーはよき指導者をなくすと共に、バーカー一家は経済的な困窮に見舞われた。

シシリー・メアリー・バーカーの姉ドロシーは、しかし実際的な性格で、教師の資格を持っており、ドロシーが一家の生計を引き受けた。
シシリー・メアリー・バーカー自身も、詩作品や水彩画を雑誌社に売ることで、生計を補った。



シシリー・メアリー・バーカー:花の妖精シリーズ●

1917年と1918年に、シシリー・メアリー・バーカーは後に彼女を有名にする計画に着手した。

彼女が愛してやまなかった、自然と子供たちの姿を美しい形で一つにまとめあげる計画――「花の妖精」の絵を描くことを始めた。
シシリー・メアリー・バーカーは植物学的な正確さを求めて花々を観察し、また生き生きした子供たちの姿を活写するため、近所の子供をモデルにスケッチを描いた。

こうして、シシリー・メアリー・バーカーは『春の花の妖精(Flower Fairies of the Spring)』を作り上げたが、彼女の本を引き受けてくれる出版社が見つかったのは、1923年のことだった。

ブラッキー社(Blackie)が、彼女の詩と妖精の挿絵、各々24作を引き受け、シシリー・メアリー・バーカーに25ポンドを支払った。「花の妖精」シリーズの第一作だった。

シシリー・メアリー・バーカーは内気な性格であったので、外の大人の世界とは隔絶して、家族に守られる生活を続けた。
彼女の詩には、純粋さと無垢の要素が維持されたが、このような彼女の生活から来たものとも言えた。

1924年に、姉のドロシーは自身の児童学校を開き、シシリー・メアリー・バーカーと母親を連れて、同じクロイドンのなかであったが、引っ越しを行った。
学校の庭にシセリーはスタジオを建て、姉の学校の生徒である子供たちをモデルに、更に多数の絵を描いた。

「花の妖精」詩画集シリーズは、片面に妖精の絵、その対する面にシシリー・メアリー・バーカー作の詩を載せた形で、『春』『夏』『秋』『道ばた』『庭』『樹』『アルファベット』と七巻がブラッキー社によって出版された。

しかし、1985年に、ブラッキー社は、過去の作品から絵と詩を集めて、独自に新しい本を編纂し、これを『冬の花の妖精(Flower Fairies of the Winter)』として出版し、花の妖精シリーズは、現在では八巻が揃っている。


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